数年前よりしつこい腰下肢痛(シビレ)に悩んでいます

そしてついにドクターから手術の提案がありました。正直迷っています。

麻痺が無いなら身体を見直しましょう。ヘルニアと慢性痛の関係性はほとんどありません

椎骨の間にあるジェルクッションの様な椎間板。ゼラチン状の髄核とそれを包む繊維輪から形成されています。繊維輪がやぶれてゼリー状の髄核が飛び出した状態を椎間板ヘルニアと言います。(ヘルニアとは突出と言う意味)
髄核はほとんど水分なので体内水分量が多い若者ほどなりやすい。椎間板もピッチピチパンパンですから偏った力が掛かると、『ブチュッ』と飛び出しやすいわけです。 あ、つまりシワシワカサカサの人は椎間板ヘルニアにはなりません。繊維輪がやぶれたところで飛び出す髄核がありませんから。 歳を取ったら大半の繊維輪はバサバサに破れてるようです。

椎間板

突出した髄核は周辺の組織を壊す事で一過性の脱分極が生じ、刺す・切るなどと同じ『早い痛み』を引き起こします。あくまで『早い痛み』です。いわゆる腰下肢痛の慢性痛(遅い痛み)とは大きく違います。
椎間板ヘルニア=慢性腰痛
この図式は痛みの生理学上成り立たちません。慢性痛のきっかけには成るかもしれませんが。

髄核自体はほとんど水分なので、椎間にかかる偏った圧力が減少すれば勝手に引っ込んだり、時間の経過と共に干からびたりするそうです。(なので近年は保存療法が一般的)
極稀に骨芽細胞が入り込んで飛び出した髄核がそのまま骨化してしまうこともあるようですが、慢性腰痛との因果関係は証明されていません。
事実、伊藤の大切な人は三方向に突出した髄核が骨化していていますが、この数年動けなくなるほどの腰痛は出ていません。
(面白い資料があるのでリンクしておきます。厚生労働省で行なわれた慢性の痛みに関する検討会で発表された資料>>>  膝でも腰でもX線所見上変性が見られても痛みを訴える人はたった3割)

『麻痺が無い限り手術しない』この10年ほどでスタンダードになったと思います。
麻痺が無いヘルニアを手術で取り除くのは美容整形みたいなもの。見えないところの形を整えてもあんまり意味は無いと思います。『迷っている』ならなおさら切らない事をおすすめします

ヘルニアを直すのと腰痛を取るのはまったく別の問題。
ヘルニアがあろうが無かろうが痛み・シビレは取れます。(頚椎ヘルニアも同様です)
痛みもシビレも、隠れた凝りトリガーポイントのせいで偏った負担を強いられている筋肉の悲鳴です。